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IM Taxi Lounge 上越妙高駅前 アイエムタクシー ラウンジ

Joetsu, Niigata JAPAN
IM Taxi Lounge

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photos © Nacasa & Partners Inc.

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for a new waiting time
​新しい待ち時間を提供します

This taxi lounge, planned in front of the Shinkansen station, will not only provide hospitality in a luxurious space but will also serve as a new base for individual transportation by appealing the attraction and technology of the area. Open waiting space was realized by developing a new structure that can withstand the weight of heavy snow even with weak local timber.

かつて新潟県のタクシー会社にとって一番のお客様は夜の繁華街からの帰宅者でした。宴会好きでアルコール消費量全国トップクラスの県民性が背景にあるのでしょう。ところが今現在は少子高齢化が進み、一番多いお客様は病院への通院客になっています。近年では、新幹線駅からリゾートホテル・スキー場へのインバウンド客が増加傾向にあります。2015年に北陸新幹線が開業して以降、上越妙高駅からのタクシー客は大幅に増加しました。冬寒く夏暑い当地にありながら、空調設備が整った待合空間は不十分な状況でした。そこで、タクシー利用客の快適性向上を目指して、アイエムタクシー株式会社が自費を投じて整備することになりました。
駅前ロータリーからどう見られるか?新潟の鉛色の冬空の下で、暖かく迎えてくれるウェルカム感を表現したい。天井は赤く染め上げ、大きな開口部から暖かさが駅前ロータリーに滲み出る効果を狙いました。ソファ席、仕事もできるテーブル席、ホテルのフロントのようなカウンターや書棚、暖炉を設置し、お客様をお迎えします。
地域産業への恩返しをしたいという社長の想いから、新潟県産木材を積極的に活用した木造で建築することにしました。ところが、木造では積雪に耐えられる大きな開口部をつくることは難しい。耐震に必要な壁面量が不足してしまうからです。そこで、バトミントンの羽根のような三翼型の木造柱を開発し、力学上必要な壁量を確保しました。
積雪が多い自然環境に耐えるため、屋根はシンプルな片流れ式のガルバリウム仕上げ、外壁は経年劣化も美しいコールテン鋼による仕上げとし、木造の空間と美しい対比を演出しています。

概要

用途: タクシー待合所

​構造: 木造平屋建て(新潟県産スギ材)

規模: 敷地面積1,340.20㎡、建築面積111.42㎡、延床面積89.12㎡

​完成: 2020年(令和2年)4月

事業主:アイエムタクシー株式会社

​住所: 新潟県上越市大和二丁目 上越妙高駅前

担当: 川西 康之 + 姫野 智宏 / ICHIBANSEN / nextstations
    安藤耕作 / 安藤耕作構造計画事務所

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